美学の今昔/「仙頭利通・竹崎陽子展」由布院空想の森美術館にて/2025:3月20日~4月20日【空想の森から<195>】
およそ30年ぶりに由布院空想の森美術館の展示作業に参加した、元スタッフの吉川順君が、「竹崎陽子展」の配置を終えて、「古物と現代アートのコラボ」という印象を、自身のフェィスブックに掲示していた。なるほど、そうだよな。第一期の由布院空想の森美術館(1986-2001)では、本館第一室「九州の民俗仮面」100点を壁面一杯に展示する異色の美術館として出発した。ただし、私どもはこの中核展示を異色とも異端とも思わず、これこそが九州の民俗の底流に連環し、日本列島に流れる古層の美学であるという自負を持って運営に当った。その基本の行動原理と精神は、一度同館が閉館になり、17年の歳月をかけて再開した現在も引き継がれていて、津軽地方の林檎専用の倉庫を移築した「空想の森別館:林檎蔵ギャラリー」にも古民具・古民藝の逸品や染織美術作...美学の今昔/「仙頭利通・竹崎陽子展」由布院空想の森美術館にて/2025:3月20日~4月20日【空想の森から<195>】
生活空間アート:「仙頭利通・竹崎陽子展」由布院空想の森美術館にて/2025:3月20日~4月20日【空想の森から<194>】
仙頭利通さんの作品が展示された部屋で目覚めた。窓の外に由布岳が見える。由布院空想の森美術館の二階は私(高見乾司)のアトリエ兼ギャラリーとして使っているのだが、企画展の時には展示室の一部として利用している。そして私は、各々の作家たちが精魂込めて制作した作品や、空想の森アートコレクティブ展の時のようにコレクターが長い年月をかけて蒐集した古作・名作などが配置された部屋に布団を敷いて寝るのである。ここは極め付きの贅沢空間なのである。*続きは作業中。生活空間アート:「仙頭利通・竹崎陽子展」由布院空想の森美術館にて/2025:3月20日~4月20日【空想の森から<194>】
嶽と遊ぶ・竹と暮らす/「ウナギの寝床」さんのフェィスブック記事から。
[ウナギの寝床]さんの記事。【つくりて紹介】竹聲館(竹工芸/大分県・由布市)竹細工の大分だが竹ペンの優雅さもまた良い大分県由布市湯布院町に工房を構える竹聲館は、竹細工製品をつくっています。竹工芸家の高見八州洋さん、綾子さんのご夫婦2人で活動しています。大分県日田市出身の八州洋さんは1978年に竹工芸家の野々下一幸さんに師事、1981年に宮崎珠太郎さんに師事し、竹の削りと編みの技術を修得し、その後1984年に独立自営を始めます。同じく日田出身の綾子さんは結婚を機に別府の竹工芸訓練センターに通い、技術修得後は編む作業をメインに担当しています。工房では竹の繊維を活かし、インクを吸い上げた状態で書くことが可能な竹ペンや、亀甲編みや麻の葉編み、網代編みといった多様な編み技術で盛篭や花篭を製作しているほか、空間を彩る...嶽と遊ぶ・竹と暮らす/「ウナギの寝床」さんのフェィスブック記事から。
流れてゆくものがみえる/広瀬勝巳「川のある風景」[第三期:空想の森アートコレクティブ展/春の森で見た夢は<VOL:7>]
よく見ないと、画面の中に川が流れているかどうかわからない。クレパスによる下地の上に色鉛筆で引いたらしいて重ねたらしい複雑な線が絡み合い、流れ、漂いながら、小規模の室内楽の演奏を聴くような印象と、もしかしたら、戦後の焼け跡風景かもしれない、という感覚にみちびいてくれるのである。そして画面下方に流れる朧な川に気づき、作者の心象を想像するのである。後藤洋明さんは、現代画廊に通いながらそこに集まる作家たちと交流を重ね、独自の視点で蒐集した。この作品は、直接画家から購入した、というメモ以外の情報はない。インターネットで調べても、この作者のことは一行も出てこない。それが「画中遊泳コレクション」の面白さなのだ。<ジャンル>絵画<技法:材質>紙にクレパス・色鉛筆などによるドローイング<作品寸法(cm)18×26<所属:後...流れてゆくものがみえる/広瀬勝巳「川のある風景」[第三期:空想の森アートコレクティブ展/春の森で見た夢は<VOL:7>]
「第三期:空想の森アートコレクティブ展」春の森で見た夢は⑥[第三期:空想の森アートコレクティブ展<VOL:6>]
木本晴三は論客の揃った春陽会に所属し、嘱目され、論客たちに鍛えられながら画風を確立していった画家らしい。洲之内徹氏の目に止まり、銀座の現代画廊で個展を開くようになるまでは大作のタブローばかりを描いていたという。ということは、画廊の個展などでは売れにくい絵という事になる。そのことをふまえた洲之内さんのリクエストにより、ゼロ号とかサムホールなどの小品を描くようになり、愛好者も増えた。が、画家は小品といえども丁寧に堅実に仕上げる画法を貫いた。二本の木のある変哲もない風景が、画家の手練の技によって、その日、そこに漂っていた空気感とともに定着されたのである。<ジャンル>絵画<技法:材質>油彩/キャンバス<作品寸法(cm)334×242<所属:後藤洋明コレクション>後藤さんに関する文を再掲。後藤洋明さんは、夭折の画家...「第三期:空想の森アートコレクティブ展」春の森で見た夢は⑥[第三期:空想の森アートコレクティブ展<VOL:6>]
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