45年ぶりのブラックコーヒー/由布院「亀の井別荘・喫茶天井桟敷」にて【空想の森から<179>】
最近、耳の中で音楽が鳴り響く状態が続いている。そのきっかけとなったのは、ヤマメを追って渓谷を遡行している時だった。三筋に分かれた谷の出会いの地点が小さな滝になっており、その滝の水音が青葉に覆われた渓流に響いて爽やかな音楽を奏でているのだったが、それに混じって、聞こえてくるメロディーがあった。最初は、神楽笛の旋律のように思えたが、それに水の音や谷を渡ってゆくホトドキスの声などが交響し、西洋の音楽や青年期に親しんだ日本のフォークソングや流行歌などが混じった。いつの間にか、私は旅の歌・坊がつる讃歌や知床旅情、アンデスの民謡・コンドルが飛んで行く、ハンガリージプシーのダンス音楽・チェーラダーシュなどを脈絡もなく口ずさみ、それが日常生活の中にまで延長されてきているのだった。そしてその現象に、先日、45年ぶりに訪れた...45年ぶりのブラックコーヒー/由布院「亀の井別荘・喫茶天井桟敷」にて【空想の森から<179>】
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